COLUMNスタッフコラム

青田売り


新築計画が完成し検査に合格する(建築確認)と、不動産は販売することが出来ます。

建築確認を取っていないのに売買契約をすることは法律により禁止されています。

建築確認後に施工がスタート、完成まではおよそ3ヶ月。

その期間に販売することを、不動産業界では「青田売り」と言います。


完成した物件を見学して購入検討をする。

お客様の抱く一般的なイメージです。


しかし、不動産は青田売りでも成約になることがしばしばあります。

場合によっては青田の時点で取り合いになることもあります。


①狙っているエリアだった

学区問題などでエリアがピンポイントのお客様。


②理想の金額だった

近隣の販売中物件に比べ価格が安い。


③希少性が高い

なかなか新築が販売されないような人気エリア。



もちろん、完成した姿を見れないことは購入者のリスクとなります。

青田物件の購入を検討する場合は、以下を実施することでリスクヘッジができます。


①図面を読み込む

まずは、設計図書を不動産会社から入手しましょう。

素人だから分からないと諦めず、隅から隅まで読んでください。

図面には窓の広さから、天井の高さ、設備の大きさまで全てが記載されています。

メジャーを片手に実際の広さを想像していきましょう。


②完成物件を見学する

同じ施工会社が建てた物件を実際に見学しましょう。

同時期の物件であれば、仕様はほぼ同じです。

設備や建材を見て、完成後の室内を想像していきましょう。


③仕様書を入手する

施工会社によっては仕様書を準備しています。

どんな建材や設備を使うか、色はどうなるか、仕様書には記載されています。

完成物件の見学と合わせて、想像してみましょう。


④現地を見学する

更地の状態の現地に行き、騒音や振動、匂いなどを体感してください。

そして太陽の動きから、陽当たりを想像してください。


全てに共通するのは「想像」です。

青田物件はどれだけイメージを具現化できるか。

図面や写真を駆使し、「使い勝手はどうか」「家具の配置はどうか」「家事動線はどうか」を想像しましょう。



もちろん、青田物件はリスクばかりではありません。


一番のメリットは、施工を見ることが出来るという点です。

完成した物件は、どのように施工されたかを確認することが出来ません。

その点、青田物件は「造成」「基礎」「枠組み」「設備」「内装」「外構」と、順を追って現場がチェックできます。


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