平成21年（2009）4月に開始された「長期使用製品安全点検制度」。

経年劣化により火災や事故を起こす恐れのある製品について、メーカーや輸入業者から点検時期をお知らせし、点検を受ける事で、事故を防止するための制度です。

この制度では「特定保守製品」として以下の9品目を定めています。

①屋内式ガス瞬間湯沸器（都市ガス用)

②屋内式ガス瞬間湯沸器（LPガス用）

③屋内式ガスふろがま（都市ガス用）

④屋内式ガスふろがま（LPガス用）

⑤石油給湯機

⑥石油ふろがま

⑦密閉燃焼式石油温風暖房機

⑧ビルトイン式電気食器洗機

⑨浴室用電気乾燥機

石油系の製品を利用する事は減っていますし、築年数の経過したマンション等でなければ給湯器も大方「屋外式」になっていますので、①～⑦の製品はあまり気にする事もないと思います。

しかし、⑧「ビルトイン式電気食器洗機」と⑨「浴室用電気乾燥機」は新築住宅でも使われている製品なので注意しましょう。

これら9製品は事故につながるケースが考えられます。

このため、メーカーや輸入業者で、「どこの誰が」利用しているかを把握しておく必要があります。

不具合等でリコールとなった場合に迅速に対応するためです。

マンションの場合は、各戸が同一の製品を利用しているためメーカーも把握できますが、戸建の場合は異なります。

新築戸建を購入した場合は、設備の説明書に「ユーザー登録カード」が付属していますので、必ず送付しましょう。

中古の場合は、設備メーカーへ連絡しましょう。一部メーカーではホームページ上で登録も出来ますよ。