われわれ日本人の独自の文化「印鑑」。
デジタル社会になり、世間では印鑑不要論も徐々に出てきているようです。
確かに、手掘りじゃない印鑑は簡単に複製できてしまうので、印鑑だけで本人確認という訳にはいかない部分もありますね。
私は、高校を卒業する時に、一人一本学校が印鑑をくれた記憶があります。
その印鑑はいまだに通帳届出印として現役です。
実印は初めて車を買うときに作りましたね。
個人的には、大人になった証として、印鑑を作るという文化はあって良いと思います。
サイン文化の外国人が、日本観光にきて印鑑を作りたがるのも分かります。
印鑑には人生のモーメント的な役割があるのかもしれません。
個人で所有する印鑑は、
■実印
■銀行印
■認印
■シャチハタ
主にこの4種類でしょう。
実印
実印とは印鑑証明書がとれる印鑑のことを指します。
主に公正証書の作成や、大きなお金のやり取りに使用します。
つまり、使用頻度は比較的低いです。
なお、役所に印鑑登録をすることで、初めて実印となります。
そして、押した実印は印鑑証明書を添付することで効力を発揮します。
銀行印
銀行で口座作製する際に使われる印鑑です。
窓口で手続きをする際に、陰影を確認するものとなりますので、ゴム印等は使えません。
法的に銀行印というカテゴリーがある訳ではないので、実印登録した印鑑でも構いません。
認印
読んで字のごとく、認めましたという証のための印鑑です。
100円ショップでも買える時代ですが、個性的なデザインの認印もたくさん出てきています。
シャチハタ
ゴム製のインク浸透印のことです。
宅配便の受取等、日常使い用の印鑑です。
しかし、ゴム製等の理由で印影が確保できないので、届出や手続きには使用できません。
あくまでも印鑑の代用品としましょう。
不動産手続きでの印鑑
印鑑証明書を添付する書類には実印を押すのがルールとなります。
不動産手続で印鑑証明書を添付するのは、主に「登記手続き」と「銀行借入契約」です。
ですから、売買契約書や媒介契約書への押印は認印で大丈夫です。
しかし、代理人を立てて、委任状で契約をする場合は、印鑑証明書を添付するので実印となります。
これから家を買おうとしているお客様は、新しく実印を作るのも、住宅購入の思い出になりおすすめです。
ちなみに、木製の印鑑は落とすと割れてしまい、印影が変わってしまう可能性があります。
少し値が張りますが、チタン製は丈夫で劣化し難いのでおすすめですよ。