生活が西洋化した今の日本で、和室は必要か?
お客様をご案内している実感として、不要派が7割という実感です。
新築戸建でも和室を設置することが少なくなってきていると思います。
1階リビングで、建物の構造上(2階を支えるため)、壁を設置しなければならない場合、リビングの横に4.5帖程度の和室を設置することが多いですね。
別の側面として、設置をしないと3LDKになり売りにくくなるという理由もあるかと。
和室のメリット
畳に使われるイグサには湿度を調整する機能もあり、多湿な日本の気候にはマッチした床材です。
また、抗菌作用があるため、椅子を使って生活できない赤ちゃんやペットにとっても良いです。
琉球畳のような小さい畳であれば、簡単に天日干しできるのも安心です。
また、断熱性も高いので、床からの冷気を伝えにくいとメリットもあります。
冷性の人には最適な床材となります。
和室のデメリット
フローリングのように防水されていないので、水分をこぼしたりすると浸みこんでしまいます。
また、磨耗に弱いので、表替えなどのメンテナンスが必要です。
和室は必要か?
ここからは私個人の見解となります。
住宅購入を考える方は圧倒的に20~30代が多いと思います。
世代的に、小さいころから洋室で暮らし、地べたに座ることなく生活をしてきたはずです。
つまり、和室という空間に馴染みが無い方には不要だと思っています。
私もそうでした。
しかし、だんだんと年を重ねてくると、何故だか和室が欲しくなります。
大晦日は和室にコタツで過ごしたい!
こうなってきます。
潜在的な日本人のDNAが年を取るとうずき出すのでしょうか…
最終的には、個人の判断ですが、結局は畳が好きか嫌いかです。
・無くても困らないから和室はいらない
・けどあったら結構好きになるよ
最近では、良いとこどりの「和洋室」デザインの物も増えてきて、昔のような「THE和室」もあまり見かけません。
あまり毛嫌いせずに、和室も覗いてみては如何でしょうか?