現在の住宅ではほとんどが「プレカット工法」を採用しています。
プレカット工法とは、木材を予め工場で加工して現場で組み立てる方法です。
分かりやすく言えば「プラモデル」と同じです。
この工法によって様々なメリットが生まれます。
①工期が短い
プレカット工法は、あらかじめ木材を加工し、現場では組み立てるだけです。
現場での材料加工がいらないため、工事期間が大幅に短縮されます。
②コストが安い
現場で木材を加工しない方法のため、廃材の量を抑えることができます。
また、工期も短く済むので人件費の抑制にもつながります。この結果、建築コストを大きく抑えられます。
③施工品質が安定する
現場での加工を必要としないため、職人の技術力に左右されずに施工することができます。
これにより一定の品質を保つことができます。
古くは、職人堅気の大工さんが、現場で「墨つぼ」「カンナ」を駆使して家を作っていました。
木材の特性を読み、機械では出来ない加工技術を駆使する。
つまり、住宅は匠の産物でした。
しかし、技術者不足、コスト抑制、大量生産といった時代の流れの中、プレカット工法はそれらを解決する画期的な方法だったわけです。
このように「プレカット工法」を採用することにより、「一定品質の価格を抑えられた住宅」をお客様は手に入れることができます。
しかし、いくらプレカット工法だからと言っても、良い家、悪い家は生まれてしまいます。
プラモデルでも「上手く作る人」もいれば、「作っても下手な人」がいるのです。
そこでおススメなのは、現場見学の際に以下の項目をチェックしましょう。
■施工現場が綺麗に保たれているか
綺麗さと丁寧さは比例します。綺麗な現場はおのずと丁寧な仕事につながります。
床下収納などから基礎部分が綺麗に保たれているか確認するのもおすすめです。
■階段が綺麗に作られているか
木材の組立で部材が多く複雑なのが「階段」です。
階段の施工が綺麗な現場は技量も高いと言えます。
■窓や扉が綺麗に設置されているか
上手く組立が出来ないと、壁や枠は歪みます。
歪みがあると、ドアや扉が引っ掛かったり、窓の開け閉めが重くなったりします。
もちろん、これだけで判断できるものではありませんが、判断材料にはなります。
物件を見学する際には是非チェックしてみください。