住宅の購入資金。
多くの人が銀行などの金融機関からの融資を利用します。
融資の審査は売買契約を締結しなければ行えません。(仮審査は除きます)
万が一融資を受けられなかった場合、契約が履行できなくなってしまいます。
そのための防御策が「住宅ローン特約」です。
重要事項説明書交付の際に必ず説明が入りますので注意しておきましょう。
[融資利用の特約による解除]
1.後記「24.金銭の貸借に関する事項」欄に記載された融資の全部または一部の承認を得られないときは融資利用の特約による解除期日までであれば契約解除することができます。
2.前項により契約が解除されたときは売主は受領済の金員全額を無利息にてすみやかに返還しなければなりません。
注意しなければいけないのが、「○○月○○日までに」と期限が付いていることです。
この期日を過ぎてしまうとローン特約をもって解除することが出来なくなり、別で指定された違約金(もしくは手付金の没収)を請求されてしまう可能性もあります。
契約後、早いと引渡しまで1ヶ月程度しか期間がありません。
銀行の審査は早くても1週間ほど必要になりますので、契約の時点で提出書類がそろっているように、しっかりと準備しておきましょう。
[準備しておくと良いもの]
■写真付の本人確認資料(運転免許証など)
■健康保険証
■源泉徴収票(直近から2年分)
■確定申告書(確定申告している場合は直近から2年分)
■給料明細1年分(勤続年数が短い場合等で必要となります)
■住民票(3ヶ月以内のもの)
■課税証明書(3ヶ月以内のもの) ※市民税決定通知書でも代用できます
■資産の証明資料(預貯金通帳の写し・積立型の保険証書・有価証券の写し等)
■健康診断書(持病がある場合等)
また、契約前に「仮審査」を行なっておくことも大切です。
この仮審査とは、簡易的な審査で2日程で結果が出てきます。
もし購入物件が決まっていなくても、仮の物件で審査を行っておくと、いざ欲しい物件が出た時に素早い行動がとれます。
なかなか時間が無くて銀行に行く事が出来ない人は、インターネットを活用しましょう。
また、不動産会社の担当者に代行してもらうこともOKです。